わかやま国体 陸上競技監督

大塚 寿強化委員長

H i s a s h i O t s u k a

入賞を持続できたことは評価
「天皇杯奪還」にむけてすべきことは

——総合7位という結果については

入賞という目標はクリアしたものの、総合得点が年々下がっていることに対しては、強化委員長として申し訳ない気持ちがあります。ただ今回出場した29名の選手のうち16名が入賞、9位、10位も3名いたということで、約55%は入賞に近い形の結果を残しました。選手達はみんな実力を出し切ったと思います。

——男女の主将、藤光選手、岡田選手が最高の結果を残しました

藤光は世界陸上、全日本実業団の連戦の影響でコンディションが悪く、リレーだけの出場にしようかと思っていました。しかし本人とトレーナーの努力で100mにも出てくれて、結果は優勝。本当に凄い選手です。ゴールした瞬間を見たときには鳥肌が立ちました。日本を代表する選手が、あの年齢で若い選手を引っ張ってくれている。埼玉のみならず、日本陸上界のためにも素晴らしい勝利だったと思います。
岡田も日本ナンバーワンの実力通りの活躍をしてくれました。ここ数年は国体に参加できていませんでしたから、和歌山で本人に顔を見られたときには「やっと帰ってきてくれたか!」と声をかけたんです。こんな形で恩返しをしてくれたことは、とても嬉しいですね。

——少年組の活躍については

インターハイで上位に入っている選手は、国体でもそれなりの結果を出しました。ただ8~12位だった「リベンジ組」がもう少し実力を発揮できたら、もっと総合得点に上乗せできたかなと思います。そういう意味では少年組の全体的なレベルアップが必要。小学生・中学生も含めた強化を考えていかなければなりません。

——今後さらに上位を狙うには

埼玉では2005年から「彩の国競技者指導者育成プログラム」を実施し、練習会や合宿などで小学生から社会人を一貫した思想のもとで指導してきました。2020年に向けた取り組みにおいて、選手だけでなく若手の指導者に対してもう一歩踏み込んでバックアップしていきたいと考えています。日頃直接選手に指導をしている指導者の底上げが、埼玉チーム全体の強化につながっていきます。
ここ20年間の国体において、8位入賞を続けているのは埼玉だけ。しかし15年前の宮城国体以来、優勝できていません。前回の都道府県対抗駅伝で成し遂げた「天皇杯奪還」を、今度は国体でも果たせるよう、頑張っていきたいと思います。